第01話 初花 はつはな | 2004/04/01 DVD-01 |
七夏→耕四郎のなぐさめのシーンで、七夏の髪が一瞬、あきらかに長く描かれるのがポイント。すごく意味のある演出なんだと思うけど、はっきりと判らない…。(〜1巻第1話まるごと) でもそういえば、最終回までいっても七夏の髪は伸びてない事に気付いた。 |
第02話 春愁 しゅんしゅう | 2004/04/08 DVD-02 |
「待ってろ。すぐにむかえに行く」が抜けているのにショック。あれは七夏のときめきを誘う大切な一言なのに!母親に会いに行く話とプリンの話もない。(〜1巻第2-3話) |
第03話 薫風 くんぷう | 2004/04/15 DVD-02 |
兄妹でくまの交換。七夏は最初から自分のテディベアを持って来ていた。〜雨のお迎えで初ときめき。原作とは違い、七夏の角度から、待っている耕四郎の顔は見えない。「恋しなくていいや」の台詞がない。(〜1巻第4-5話) |
第04話 夕立 ゆうだち | 2004/04/22 DVD-02 |
恋人との再会〜くんくん。(〜1巻第6話まるごと) |
第05話 遠雷 えんらい | 2004/04/29 DVD-03 |
耕四郎が花を持って帰宅、七夏に言い訳するシーンは、駅の改札口に置き換えられていて、公衆の面前。恥ずかしくて直視できないシーンになっている……。(〜1巻第7話まるごと) |
第06話 秋思 しゅうし | 2004/05/06 DVD-03 |
夏休みを飛ばして、一気に七夏の学園祭エピソード。冒頭に七夏のオリジナルモノローグあり。会社帰りの耕四郎が、七夏と宮内君の下校を見る〜電車の中で意識。(〜2巻) 朝、七夏が耕四郎の顔を見て、ふいっと顔をそらしてしまうシーンが省かれていてとても残念。すごく重要な一瞬なのに! |
第07話 初嵐 はつあらし | 2004/05/13 DVD-03 |
手紙〜相談〜文化祭〜七夏の告白。動物園での話は、告白直前に移動。(〜2巻) |
第08話 露霜 つゆじも | ----/--/-- DVD-04 |
耕四郎、昔の七夏との思い出、そして離婚の事を回想。夜、母親に会いに行く。この頃から話の雰囲気が暗くなっていく。(1巻第2話+2巻の帰省) 放映時にはなかった話です。 |
第09話 風花 かざはな | 2004/05/20 DVD-04 |
七夏、学校で真面目決定。夜、こっそり耕四郎の部屋でセーターのサイズを測る七夏。七夏、耕四郎の会社に書類を渡しに行く。帰り際、「本当の自分」の話題。耕四郎に抱きつく七夏。(原作では腕組みだけ。)その後、二人で手をつないで帰る姿を千鳥が見て、ほほえましく感じる。耕四郎、七夏を「女の子」として見ている自分を自覚するも、妹だと思おうとする。七夏、耕四郎の部屋でうたたね。その後原作どおり。七夏が自分の部屋まで駆け込むシーンが描かれているのが効果的。この話からEDの絵が付け足される。(〜3巻) |
第10話 寒月 かんげつ | 2004/05/27 DVD-04 |
翌日。耕四郎、一人暮らしのための部屋を決める。千鳥はそれについて行く。七夏は放課後、双葉の家に遊びに行く。双葉の姉の結婚の話。家に外泊の電話を入れた際に、耕四郎と昨晩のことについて話す七夏。(兄妹で恥ずかしい電話をしている…) 結局双葉の家には泊まらずに、家に帰ってくる。父親と耕四郎が一人暮らしの事について話しているのを聞く七夏。その晩、七夏は耕四郎の部屋に入ってきて、最後だから一緒に寝ようと言う。原作ほど、一人暮らしに強く反対しない七夏。二人で寝ながら、もう会わないと宣言する耕四郎。最初に観覧車に乗った時の気持ちを話す。そして翌朝、耕四郎は家を出た。(〜3巻)
原作3巻末であんなにきれいに明るく描かれた感動シーンがががg……→夜の暗い部屋に…。でこチューもなし。 |
第11話 余寒 よかん | 2004/06/03 DVD-05 |
一ヵ月後。七夏の元気がないのを見て、相談にのるよと言ってくれた双葉を、七夏はつきはなしてそのまま別れてしまう。七夏は時々、耕四郎の会社の前までこっそり来ていた。七夏がバレンタインプレゼントに手編みのセーターと手紙(テディベアはなし)を持って、耕四郎の部屋の前までやってくる。慌てて隠れた耕四郎の態度で、千鳥に真相がばれて罵倒される。翌日、耕四郎は風邪で会社を欠勤。七夏の手紙を手に泣く。七夏、再び訪問。(〜4巻) |
第12話 春雷 しゅんらい | 2004/06/10 DVD-05 |
OPがない。七夏がみかんを持って耕四郎の部屋にやってくる。しわくしゃになった自分の手紙を見て、手紙が迷惑だったのかと思い、もう絶対来ないからと帰ろうとする七夏。耕四郎はそれをひきとめる。耕四郎が七夏の手編みのセーターを着る。耕四郎が食料の買出しに出ている間に、千鳥が定期を取りに部屋に戻ってきて七夏とはち合わせ。七夏VS千鳥。七夏、強し。外で千鳥VS耕四郎。帰宅した耕四郎が七夏に告白→初キス(〜4巻)→初夜。事後、父親に外泊の電話。
ウェディングドレスの一件がまるごと省かれているのが残念。見たかったな〜。耕四郎がしっぷを持っているのに驚き。耕四郎のダメ人間っぷりがやばい。七夏積極的。原作では線路の下で交わされるシーンがまるごと、耕四郎の部屋の中に置き換わっているので、そんな所であの音楽を流されても全然グッと来ない。むしろしらk…。でもED直前の二人の絵はいい。シーツに包まった七夏を見る耕四郎の表情が…もうなんとも…。 |
第13話 陽炎 かげろう | 2004/06/17 DVD-05 |
もうこのサブタイトルからして暗い。翌日、二人で小日向の実家を訪れる。母親から七夏の「将来の夢」作文の話題が出るが、二人は諦観の表情だけ。母親との別れ際が二人とも妙によそよそしい。夜、海辺で心中疑問。お兄ちゃんと一緒ならどっちでもいいという七夏。どうしたらよいか判らずに泣いてしまう耕四郎。その後、二人は耕四郎の部屋で半同居生活をしている。耕四郎は会社を退職して就職情報誌を買う。別れ際、原作よりはちょっと優しい千鳥。学校では双葉が、七夏のデート相手を「怖いから知りたくない」と思う。遊園地の前、父親が建築会社の仕事関係で遊園地がなくなる話をしている。入れ替わりに二人が来て遊園地デート。閉園後も隠れて一晩中二人で居残り、翌朝の開園を待って、別々の家へ帰る。七夏が去った後姿を見ながら、耕四郎が「好きだ」とつぶやく。終。
佐伯家の表札の書き方が、生々しい…。 泥の遊び場で二人で泥だらけになって遊ぶ。耕四郎は幼児から渡された泥のコップを全部飲み干す。閉園後も、動かない観覧車に乗って、念じて動かそうとしたりする。遊園地前の桜並木の幹に、突然二人の相合傘を彫る七夏と耕四郎。……と、二人は周囲の人に奇異感を与える、明らかにおかしいカップルとして行動する。毎年春にここに来ようねと約束する二人だが、遊園地の閉鎖と、それに伴ってその桜並木も消えることを知らないまま…。原作最終回では、はっきり七夏に告白する耕四郎だが、アニメでは七夏に直接言う勇気はなく、聞こえないようにつぶやく。これは、(七夏を好きな)自分を好きになれた(肯定できた)耕四郎(原作)と、そこまで肯定できていない耕四郎の差なのだと思う。 |
書いていて気付いた重要な点。
原作の『恋風』という作品で印象的なのが、きれいな自然の風景の中で兄妹愛の交流が描かれているところです。(最終巻の「ふたりでいろんな景色を見たよね」が生きてくる。) ところがアニメでは、大きなポイントとなる雪の話がまるごと省かれ、その直後、桜の中での別れと線路の下での二つのシーンがまるごと部屋の中という閉鎖された空間に置き換わってしまっています。意図的、構成的処理だと思いますが、それだけで、全体で感じる雰囲気ががらりと暗くなっています。
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