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兄妹v姉弟 作品 ≪漫画≫―主題― (長編)
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●天使禁猟区 ●天上の虹 ●悪魔の花嫁
◆恋風 ◆羊のうた ◆今日もみんな元気です
●BROTHERS ●パンテオン ●東京のカサノバ
◆アンダンテ
⇒短編作品はこちら


01
天使禁猟区
由貴香織里
白泉社
兄妹(実) らぶらぶ
暗→明 1
不良高校生の無道刹那は、両親の離婚で離れてしまった妹(沙羅)への愛をどうしても捨てられない。そんな時、彼は女天使の生まれ変わりだと知らされる…。
・この作品における禁断愛の見方→間違っているけど、本気で好きなら仕方ない。
  この兄の妹への愛しっぷりは、ものすごいですよ…! 妹への想いに悩み苦しんでる1巻がたまらんです。(鬼か。)  3巻のデートで、妹をひとり占めしてる姿も幸せ。
  小さい時に兄が妹に指輪をプレゼントするんですけど、 その時点ですでに、兄→妹の左薬指に!ってのが個人的にうけました。 (そういう意味は意識してないんだろうけど、無意識にってのがまたまた。あとあのシーンは、着物じゃなくてゆかたの間違いなんじゃないのかと。)
  天使や悪魔がどうのこうのはあまり読まないので、 そういうページは全部すっとばして、兄v妹のシーンしか目に入ってません。 現実世界のみの話にしてほしかっ…。 (ファンが激減して、特殊な層が残ることうけあい。)
  この2人は、兄妹で自分達の悲劇に酔ってます。猛反対する母親の存在が現実さを増しています。
(兄妹を手ごろに楽しむなら3巻まで? 私が3巻までしか読んでません。)
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02
天上の虹
里中満智子
講談社
兄妹(実)
姉弟(実)
らぶらぶ(兄妹)
どきどき(姉弟)
暗(兄妹)
暗→明(姉弟)
3(兄妹)
2(姉弟)
後の持統天皇となる讃良皇女(さららのひめみこ)の話
兄妹→中大兄皇子×間人皇女
  史実として、“愛し合っていた実の兄妹”として有名な中大兄皇子と間人皇女。 この漫画では中大兄皇子が相当なジコチューな人物として描かれています。 妹と愛し合うも、将来の自分の地位固めの為に妹を無理矢理自分たちの伯父である人に嫁がせてます。 間人皇女の、兄を想う一途な気持ちと、兄の身勝手さに悩むも、それでもなお兄を想ってしまう姿が痛々しい感じです。
姉弟→大伯皇女×大津皇子
  幼い頃、母に死なれた姉弟。姉は母に似てとても優しく大人しい性格。 対して弟は父親に似てとても男らしい性格で、歳を重ねるごとに父親以上に男らしい男性に育ちます。 同じ父と母を持つのに全っ然性格が違うこのギャップがたまりませんw  母親はとても優しくて虫一匹殺さないような人で、姉に見事にその性格が受け継がれています。 漫画にて、母と姉は、顔、髪型そっくりそのまま同じく描かれており、 区別をつけるためだけに姉の髪の色が微妙に変えられています。 男らしくやんちゃな大津皇子は幼い頃に母親に死なれたせいか、 母性を求めているようなところがあり、母親に似ている姉をとても大切にしています。 姉そっくりな女性を偶然見つけて、猛烈に求婚をするところや、 斎巫女になった姉のもとへそっとお忍びで会いに行き、 子供の頃のように仲良く姉と一緒に寝ようとしたりする弟の姿は実に萌えますw

「姉上… そんなに一度に答えられないよ」(by弟)
このなにげなさに萌へvvv
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03
悪魔の花嫁
作:池田悦子
画:あしべゆうほ
秋田書店
兄妹(実) なかよし
双子
海の泡より生まれ、愛し合ってしまった双子の兄妹、デイモスとヴィーナスに大神ジュピターは罰を下す。 兄は闇で暮らす化け物(=悪魔)に、妹は黄泉の国で逆さ吊りの責め苦に合い、腐った体となる。 兄は妹の頼みで人間界に行き、妹の生まれ変わりの娘を探す。 その娘の亡骸を妹の元へと持っていき、その娘に妹が乗り移って、二人で暮らそう、ということになるのだが、 兄は生まれ変わりの娘を見つけるも、その娘に恋をしてしまい殺せずに葛藤する。
  ヴィーナスの生まれ変わりである美奈子(←びーなす、とも読める)がとても純粋で優しい人物として描かれています。  千矢ちゃんをそのまま具現化にした感じ。かなり好き (^ ^*)
  毎回、デイモスは人間界の醜さを美奈子に見せつけるのですが、人間の汚いところを敏感に感じ取るデイモスは結局とても純粋ということを表していて、デイモスの何気にいい人ぶりがけっこう見所。(美奈子に対する一途さは本物ですし)
  「白蝶の恋歌(エレジー)」というお話で、男の愛を得るためにまやかしの犠牲を払って男の愛を得る女性が出てくるのですが、その恋人たちの様子を見て、ヴィーナスが「こんな薄汚い愛なんていらない」と悲しむ場面が出てきます。それがとても生々しく、見ていて痛々しいです。
  ヴィーナスの哀しい嫉妬が描かれており、兄がそれに対して「悪魔」的な対応をせず、あくまで純粋な気持ちで葛藤していて、その姿がさらに悲壮感を引き立たせています。

  この作品は一話完結なのですが、兄妹ものがかなり出てきます。(普通のものも禁断のものもほのぼのも) その中で、妹が兄を熱愛してしまい、兄の奥さんを殺そうとする話が出てくるのですが、(妹の片思い)、兄の痛々しい叫びとデイモスの声が最後に重なり、うまい結びだなあ、と感嘆しました。
  全体を通して、なんだかこれって「兄v妹」、の「妹→兄」 向きのお話だなあと思いました。
理想の男性は兄である。兄であるけれど、いつかは妹は兄のもとを去らなければいけないし、甘えていいんだよと手を差し出してくる兄の手を撥ね退けなければならない。それは辛いことだけれど、いつかは通らなければいけない道なんだ、、、、みたいな。
  兄と妹で結ばれたカップルは死んでます。(→いつかは兄のもとを去らなければいけないのに去らないのはすなわち死を意味している[ありえないこと、という教訓?] )

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04
恋風
吉田基己
講談社
兄妹(実) らぶらぶ
12
両親の離婚で別々に引き取られて育った兄妹が、妹の高校進学に伴って一緒に暮らすことに…
(イブニングKC 全5巻)
・この作品における禁断愛の見方→本当の恋は、きれいでいいもの。
・恋風年表  ・アニメ感想  ・アニメ全話  ・恋風歌詞

  新宿駅に、超特大アニメ化番宣広告が貼られていました。そのコピーが→「本当の妹に、本当の恋をした」  …日本の最中心の駅に、あんなに大勢の利用客が見る新宿駅に、しかも超特大でこんなコピーが貼ってあるんですよ!!見た瞬間吹き出しました。実はその前から、セーラー服の女の子が表紙だったので少しだけ気になっていたのですが、まさかそんな兄v妹話だったとは!しかも実!! 最初は妹萌ブームに乗っかったような漫画なのかと思ってましたが、裏表紙に載っていた「兄」のキャラデザを見て、どうやらそういう類のものとは違う作品だと言う事が分かりました。そして、1巻を立ち読み調査。⇒3巻まで一気購入。
  ……もう、興奮しすぎて心臓がおかしくなるかと思いました。ああいうコピー文なのだから、2人が両想いまでいくのは読む前から判るのですが、それが「いつ!」来るのかが判らなくて、もうドッキドキ。ほんと心臓に悪い。
  読みながら、作者は本当にこういう話をこういう風に描きたかったんだな〜というのがよく判る、大変丁寧でリアルな話の流れになっています。 っていうか、作者が女性で(驚)、これは自分の実体験疑惑(もしくは願望)だとかなんとか…!(えーっ!!) とりあえず兄がいて作者がブラコンなのは確かだそうですよ……(のたうち><)(注:噂です。)
別ページに巻ごとの感想を書く予定。


兄妹絵:七夕デート (2005/07/10)
  幸せ兄妹。七夏の誕生日は七夕なので、描こう!と思った絵。その晩は家族パーティーで、らぶデートはまた別の日です。会社の七夕イベントで、耕四郎はひげをそってるわけです。七夏はそれを見越して、デートはそのイベント翌日。
  そのままロングにしようかかなり迷ったのですが、5巻のリボン一つ結びがとてもつぼに来たので、どうしても描いてみたかったんですよ。七夏はデートの時にはこの髪型は絶対しなさそうですが、夏だからいいかなと。いいわけ。 もう一ついうと、ほんとは夏服も赤いスカーフですが、涼しい色のスカーフもあっていいのではないかと思って、あえて水色です。
  七夏は高3、18歳。最終回から3ヶ月後…お兄ちゃんとらぶらぶで、幸せの七夕です…。
  アニメのOP歌を聴いて、感極まって半泣きになりながら塗りました。
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05
羊のうた
冬目景
幻冬社
姉弟(実) なかよし
1
高城の家に伝わる、血が欲しくなる奇病…
たった1人その家で暮らす姉の千砂と、ひきとられて育ち、何も知らない弟の一砂。やがて、その血に引かれるようにして2人は再会する……
(単行本/完全版 各全7巻)  アニメ公式  映画紹介
  1巻を立ち読みしたところで全巻購入を決意しました。もーーのすごい好みの作品です。 「とにかくムチャクチャ暗くて救いが無くて破滅に向かってGO!」な話。 姉弟です。病気持ちです。セーラー服に学ランに着物に日本家屋に2人暮らし…! (といっても、あからさまな姉弟愛のそういう類の話ではないので。)
  姉が自分の腕を切りつけて、弟に自分の血を飲むよう差し出す絵は圧巻です。その後もたびたび姉は弟に血を与えるのですが、それは2人にとってまるで愛を確認しあうかのように描写されます。この作品に肉体関係の描写はありませんが、それ以上に血の交流という愛を見せてくれます。
  救いようのない…姉弟の哀しい話です。弟には初恋の女の子がいて、彼女もまた話に深くかかわってきます。憎めないのですが、どうしても姉弟を応援してしまいます。(個人的に、あの最終話はなかったことで。姉弟的には最終一つ手前で完結をTT
  モノクロ原稿は万年筆、カラーは油絵調…!という独特の作風です。 実写映画やらOVAやら気になることは気になるけど、原作漫画があれだけの味だとなぁ… (あと、この作者はセーラー服を本当によくわかってるなあと思いました。)
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06
今日もみんな元気です
猫山宮緒
白泉社
姉弟(実) らぶらぶ
双子
双子の早絵と草太は、とっても仲良し。いつも一緒。
でも、草太は早絵の事が好きで…
(花とゆめ 全6巻)
・この作品における禁断愛の見方→ 「いい」とか「悪い」とかいうことを越えて、お互いを大切に思いあうのはすごくキレイなこと。
  2人の仲良しこよしぶりが、見ててほほえましいです。 それだけに、2人の想いがすれ違ったりする時は、見てる方も辛くなります。
  2人がお互いを男女として意識し出すシーンが、時期は違えどちゃんと描かれてるのが良い。 草太が早絵への気持ちに目覚めて、部屋を別々にしたいって言い出すのとか。  2人がらぶらぶになっても、この両親はそれをおおらかに認めてくれそう。先は明るいでしょう。
  お互いへの依存から卒業しないと、こうなってしまうのね…  なんか、感情だけで流れてるような話だけど、まぁいっかなと思ってしまう。 近親恋愛の問題を、「たかがその程度、ノンストップゴーゴーさ!!」と笑い飛ばせる草太の明るさが好きです。 でも相手の気持ちは考えましょうね。(笑)
普通に続きが出そうな終わり方…。 とにかく双子がかわいくて、ほほえましい話です。
  そして作者の、「高2で『月の子』と『ぼく球』を読んで、受験参考書を人にあげて、家庭教師にやめてもらって、漫画を描き始めた」 という経歴にどびっくりしました。この双子姉弟のラブ話は、デビュー作のリメイクです。
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07
BROTHERS
田島昭宇
角川書店
兄妹(実) 兄→妹
三つ子
赤井家の三兄妹、春平、恭平、餡子は、三卵性の三つ子。実の兄2人で妹を取り合って喧嘩をしたり、外見も性格も違うけれど、3人はとても仲良し。
(角川コミックス・エース 全3巻)
  餡子は、春ちゃんと恭ちゃんが大好き(兄妹として)。でも春平と恭平が、餡子を大好きなのは秘密。という三角関係の三つ子をベースに、色々起こる中学生活がメインの話です。どちらかというと長男の春平が語り手。 母親は出産後に死別、父親は海外単身赴任という家庭です。
  父親(笑)がいい味出してます。きょうだい恋愛話に、こういう家族が1人いてくれるとなごむわあ。いい事言ってくれるしね! 最後の最後にお約束も来ます^^ 笑えて三つ子兄妹愛もしっかりしてる良い作品でした。
春平:長男。可もなく不可もなく。
恭平:次男。問題児。
餡子:長女。優等生の人気者。
  こういう三角関係って、最終的に女性が選ぶのはちょっと心配のある方…っていうパターンがありますが。餡子は2人とも大好きって言ってるけど、将来どっちかを選ぶとしたら春平だと思う。恭平の問題っぷりはね、身の危険を感じるよ。悪人じゃないあっけらかんとした性格が尚更。春平にポイントを持ってかれるケースがかわいそうだけど。餡子は賢い選択をするはず…って最終回の選択は賢くなかったわ;; あー恭平の方が熱愛しそう。でも浮気もしそう。うーんやっぱり無難に春平がいいんじゃないでしょうか。(悩んでみた。)
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08
パンテオン
榛野なな恵
集英社
兄妹(実) 兄←妹
暗→明 2
離れて暮らしていた兄妹。妹は父親と転勤生活を送っていたが、高校進学に伴って母親のいる兄の家で一緒に暮らす事に。手紙でやりとりし合っていた仲の良い2人だが、彰子の唯一の精神的支えは兄、遼君の存在だった。
(クイーンズコミックス全4巻)
  しんみりとくらい話です。そしてしみじみと良い話です。妹の友達(になろうと頑張っている)桃子の存在の明るさに救われます。
―感想途中―
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09
東京のカサノバ
くらもちふさこ
集英社
兄妹(義) なかよし
暗→明 2
妹のターコは、ちい兄ちゃんが大好き。
女遊びをしても、大女優の隠し子だと判っても。
「好き」という言葉が使える、運命に感謝してる。
(マーガレットコミックス 全2巻)
  これは、一番上の兄である「おーちゃん」があまりにも素敵すぎて、メインキャラである「ちぃ兄」が陰薄くなってしまいました。今時、あんなに同性に対しても異性に対しても完璧な自制を持てる男なんてめったにいやしない。
  (→1.モテる弟を妬みたいのに妬まない。
女に紹介する。自慢の弟だと云う。本当の兄弟じゃないと知っているのに知らないふりをする。自慢の弟だと云えるのは「本当の弟だから」と言い張る。
  →2.好きな女を傷つけたくないから自分の気持ちを殺して本当の幸せを提供しようとする)
  作者さん、主人公より魅力的なキャラを傍においてどうするのさ〜(心の叫び) 私の中ぢゃお兄さんキャラのちぃ兄ちゃんが小さく見えてしまったではないかっ

  \(・_\)それは置いておきまして。妹の「ちぃ兄」ちゃんに対する一途な気持ちがとても生き生きと描かれていると思いました。
  ちぃ兄ちゃんはカメラマンの卵なのですが、とあるカメラの被写体の女性に対し、「表情を余すところなく撮る」場面に対し、妹はその姿を見てムカーと憤ります。好きな人愛する人がいれば写真にして残しておきたいもので、余すところなく表情を撮る、という行為に、妹である「ターコ」さんは、その行為を、そういったものとついつい重ね合わせてしまい、そのシーンでの被写体モデルに対するカメラでの激写は個人的感情は皆無であるのを分かっていながらも、自制の気持ちがとれず、駄々っ子のような態度をしてしまう。ここのところの、ターコさんのむき〜っとするところの表現がうまく描かれていると思います。どのシーンも一途なターコさんの心理描写がうまく描かれているのですが、ここのシーンが一番のお気に入りです。
  個人的に、もう少しちぃ兄ちゃんの取り乱しぶりを出して欲しかったかも。妹ばかりが兄を慕っていて「もう少し男側の情もくれ〜」って感じです。妹に近づく男に対して、真っ向から嫉妬するとかそういうのは無理でもどこかで陰湿にいぢめるとか・・(ぉ
  この作品はキャラクターひとりひとりが大変魅力的でいきいきしていると思います。漫画という作品が料理だとしたら、この作品は全体の見た目よりも素材ひとつひとつがいいもので出来ている料理、という感じでしょうか。

  「義兄妹モノ」というイメージからくる軽さは、全くないです。 むしろ、下手な実兄妹モノより、充実してます。 全2巻なのに、まるで4冊くらい読んだような中身の濃さ。
  「きょうだい」の描写が、一挙一動、家庭の飾りっけないありのまま描かれていているのが特筆。 「義兄妹」だと判っても関係が男女にならずに、例えキスしても日常は兄妹のままなんですよ。  妹の嫉妬も、ものすごく生々しくて本当にリアル。この描写はすごいです。 (反面、兄の嫉妬が見られなかったのが残念。)  妹は、兄は自分へのスキンシップを女の子(本番)との練習台にしてると思ってるんですが、 実は、兄の女遊びの方が妹(本番)との練習台だと私は思ってます。(笑)
  上にきょうだい兄妹書いたけど、ずっと前から、 妹は、「兄」じゃなくて「ちいちゃん」として好き、兄は、「妹」じゃなくて「ターコ」として好きなんだと思います。
  ポイントは、妹のパジャマと、兄v妹を応援する祖母!この話の「結末」は、ラストの祖母の一言につきます。  人物関係がくせもので、実はもう一つ「きょうだい」が出てくるのですが…。(切ない…)  とにかく、この作品は「熟読」の価値ありです。
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10
アンダンテ
小花美穂
集英社
兄妹(連)
兄妹(実)
兄←妹
らぶらぶ
暗/暗→明 3
連れ子同士の兄妹、那都(ナツ/17歳)と茗(メイ/中2)は、両親と別居して2人暮らしをしている。ある日、父親の知人の娘だという少女、メルをひきとることになり、3人の暮らしが始まった。那都とメルはすぐに恋仲になるが、2人は異母兄妹という事実を告げられ、想いを封印する。一方、茗は初恋の時からずっと、兄である那都への想いを抱え続けていた。
(りぼんコミックス 全3巻)
  兄妹愛の話の作りこみとしては深い作品になっています。特に茗→那都の気持ちの描写が、色々な角度からしっかりと描かれているのが良いです。那都と茗は両親の不和を経験していて(現在進行中)、茗が「お兄ちゃんと本当の兄妹だったら良かった。そしたらずっと離れなくてすむのに」と考えているところに他の「兄妹モノ」とは違う新鮮さを感じました。
  ・ネタバレ・
でも、最後の兄の決断「え―――っ!!!」
…女のコ向けにユメのある終わり方ですが、私はかなり不満げ。だってさぁ、設定的には兄妹(同父異母)で、お互い惹かれ合ったのは実の兄妹だからvみたいな見方なのかもしれないけどさ、はっきりいってあれは一般的男女愛じゃん。それだったら、血がつながっていなくてもちゃんと兄妹愛してる茗→那都の方を応援しますって。
茗の想い的にはひたすら、切ないというか、むくわれないというか、かわいそうな話です…。
  私だったらもっとドロドロにいきたかったのですが、まぁリボンですし。茗は、もう絶対に那都を忘れられない。那都に想いのたけをぶつけ続ける。お兄ちゃんに捨てられた悲しみのあまり、廃人のような人生を送る…(あてつけ)みたいな。 でもそんな暗い子じゃないしなぁ;
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