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兄妹v姉弟 作品 ≪漫画≫―主題― (短編)
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●いつでもお天気気分 ●蛇姫御殿 ●タイムカプセル
◆イノセントインセスト ◆1+1 ◆そういう星の下
●3月革命 ●夕日ロマンス ●バラ色の明日
◆花いちもんめ ◆柴田家の人々。 ◆緑のこども
●十日物語
⇒長編作品はこちら


01
いつでもお天気気分
羅川真里茂
白泉社
姉弟(連) なかよし
1
姉[くーちゃん]と弟[秀ちゃん]は、仲良し姉弟。 秀ちゃんの悩みは、くーちゃんが大好きなこと。 そこへ姉を好きだという男子生徒が現れて…
(花とゆめ 第1巻の後半部分)
・この作品における禁断愛の見方→危険な恋しようヨ
  読んでてにやけが止まりませんでした。随所随所が王道で!!! いいねえ、王道!  弟の告白を受けてから、姉が弟を男と意識するまでの過程描写がやけにリアルです。でも最後の決め台詞が恥ずかしすぎて、気分ダウン。え、そんなんでいいの?
姉[栗子]147cm(高2)・弟[秀]193cm(高1) この身長差! それでいて、
姉:「秀ちゃん!」(無邪気に)
弟:「くーちゃん!」(嬉しさの喜び顔で)
可愛すぎだ、弟!そのガタイで!弟の「くーちゃん」好きっぷりに、こっちがやられましたヨ…**
  1巻は2つの話が載っていて、この姉弟メイン話は後半の話。この話で1冊作って欲しかったよ!!! でも前半にもちょろっと、しかしはっきりと「弟⇒姉」のシーンがあるのでチェック!  2巻ではちらっとしか出てきませんが、その後のらぶらぶな様子が垣間見れます。
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02
蛇姫御殿
皇なつき
角川書店
兄妹(実) らぶらぶ
双子
近親婚で塗り固められ蛇神による力で存続されている保科家。 お互いの存在を知らないまま大人になってから知り合った美しい双子の兄妹の悲恋話。(歴史物)
(あすかコミックスDX「花情曲―はなのこえ―」巻末収録)
  兄が初めて妹を見た時のときめきシーンが爽やかでいい。
「なんて美しい…」とかいう言葉ぢゃなくて
「なんて清らかな…」っていう表現がよひ。
妹から想いを告げらた後の兄の葛藤が切なくていい味出してます。 苦悩しながらも、自分たちは兄妹だから…と静かに妹を諭す兄の姿に萌え。
  最後、蛇神の呪いを解く為に二人で自決をするので全体的に暗い雰囲気が漂っていますが、 哀愁を匂わすキレイな絵がストーリーにマッチしており、 全体的に美しい物語、というような印象を受けます。
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03
タイムカプセル
彬 聖子
小学館
兄妹(実) ほのぼの
暗→明 3
両親の離婚で離れ離れになった兄を、7年振りに妹が探し出す話。
(フラワーコミックス)
らぶ要素皆無の、健全な兄妹話。
  妹は兄を大好きで、小さい頃は髪型も服も遊ぶのも兄と一緒でした。 でも、あくまで「兄」として好きなので、けしてらぶには発展しないのです。 強く純粋に、「兄」の「妹」でありたいのです。
こういうのって珍いと思います。 好感が持てました。
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04
イノセント・インセスト
海野つなみ
講談社
姉弟(実) なかよし
2
病気療養をしていて、2年ぶりに実家に戻って来た衿子(高3)。見違えるほど成長していた弟の晴明(高1)にドキドキしてしまうが、弟は姉にそっけない…。
(コミックスキス「回転銀河」第1巻収録)
  姉の夢は、『赤毛のアン』のマシュウとマリラ(兄妹)みたいに、年老いても姉弟2人仲良く暮らすこと。
普通に実の姉弟なのに、ストレートに気持ちを伝えられるお姉さんがすごいなぁと思いました。でも、弟の方はちゃんと恋してるのかちょっと疑問…。弟→姉のあの一件は、異性きょうだいならそんな珍しいことでもないと思います。
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05
1+1
藤崎真緒
白泉社
姉弟(連) なかよし
双子
高校生の双子の仲良し名物カップル、めいとたける。めいは、弟以上に好きになれる男の子がいないことに気付いて…
(花とゆめ いつの間にか連載中:1〜4巻)
  少女漫画した少女漫画です。雰囲気とかオチとか軽い感じとか。弟は覚えているし姉の事も好きなのに、過去に最後までおつきあいしちゃった女の子がいるって、それって姉弟愛漫画的にどうなのよ。
結末→血がつながっていなければ恋をしてもいい。
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06
そういう星の下
藤村真理
集英社
姉弟(実) なかよし
暗→明 双子
交通事故で聴力を失った勲の「耳」になると決めた操。
(マーガレットコミックス「水に絵を描く」第1巻収録)
  普通にハッピーエンドになりそうだと思いながら読んでいたら、意外に悲恋な展開が挟まってきて楽しめました。姉→弟なのに、「自分と一緒にいると幸せになれないから」と弟が姉を突き放すのが新鮮でした。双子的にはハッピーエンドですが、全然事態は解決されてないよとつっこみ。…心配だわ; かわいくて優しくて結構気に入った双子です。弟がストイックなのが新鮮でイイ。
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07
3月革命
川原泉
白泉社
姉弟(義) なかよし
2
早紀子は3歳の時、桜の木の下で拾いものをした…
(単行本「甲子園の空に笑え!」/文庫本「空の食欲魔人」収録)
ほんわかしたお話です。
  本当はいつもぎりぎりの所で意識しているのに、照れ隠しで反発してしまう姉。最後までじれじれが続きます。
猫っかぶりの姉と、天使のような弟。そして弟は、一途に姉の事が好きで…。最後はハッピーエンド。 自然体ロマンチックv
これが理想の姉弟話vというファンが、結構いらっしゃるようです^^
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08
夕日ロマンス
カトウハルアキ
ソフトバンク
クリエイティブ
姉弟(実) 姉→弟
1
高校生のユウ(姉)とヒロ(弟)。ユウが弟に片思いしていることは、友達にはバレバレだけど、ヒロにはまだ秘密!
(フレックスコミックス)
  姉は弟に本気で恋していて、弟好きっぷりを普段から見せているんだけど、同時に「ただの姉」でしかないことも自覚していて、(ああ見えて)ちゃんと自制できている人。だから弟は、姉の恋心に全く気付かない。そして姉の喜びそうな事をポロッと言っちゃう。素直鈍感つり目テンパ弟イイヨ。でもこういう場合って、姉の気持ちを知った時にそれを受け入れる&姉に恋心を持つ事ができるのかすごく疑問。(だから片思いしてる人は悩むわけだけど。)両想いまで行くとしたら、弟はどういう過程をたどるんだろう。 第1話で、姉のコイバナに赤面して照れる弟萌。そこら辺から意識していってくれないかな〜。
  母子家庭で育って、姉弟で協力して支え合ってきた仲が強みです。タイトルは、「ユウ×ヒロ」とかけている説あり。キャラが立っているので、1巻完結が読み足りない…。 ちなみに、姉→弟←妹なんですが、異母妹の方は完全に一般恋愛の一目惚れなので、ここに書くことはないです。
なんだか最近、積極的に弟好きな姉漫画が増えましたね。
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09
バラ色の明日
いくえみ綾
集英社
双子(実) なかよし
双子
イチとナナの2人は、いつも手をしっかりつないで歩いている。15になっても、夜は2人で抱き合って眠っている。わたしたちは、2人でいればそれでいい―
(マーガレットコミックス第1巻第4話〜第2巻収録完結)
  かつてない密着と絆。「ふたりだけの世界」。
この2人は、双子であるだけで、兄妹か姉弟かは明言されていません。最初は「双子」だけの世界だったのだけど、高校に入ってから、一途にナナの事を好きな男の子が現れて、次第にナナも彼の方へ心を開いていき、それに対してイチが激しく嫉妬するという、『ジュリエットの卵』的な話。(ジュリエットの感想はまた後ほど。)丁度、男の子に対してもイチに対しても「え、それって…」などっちつかずのところで「完結」。そんなー!(涙) 双子ハッピーエンドになるまで描ききって欲しかったです。好きな双子なだけに、とても残念。
「私たちはそういうことをしちゃいけない。歯止めがきかなくなるから…」という言い方、それってつまり、歯止めがきかなくなるほど、ナナもイチのことが好きって事ですよね!その言葉の真意を信じて、双子らぶエンドを夢見てます…。
(2巻でまるまる使われた天使の羽モチーフは、この双子にとっては蛇足だと思いました。)
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10
花いちもんめ
谷川史子
集英社
兄妹(実) 兄←妹
9
同じ学校の教師でもある兄に片思いしている、高校生の妹の話。
『花いちもんめ』と『ちはやぶるおくのほそみち』の二編。
(りぼんマスコットコミックス)
  『ちはやぶるおくのほそみち』は高校時代のデビュー作。『花いちもんめ』はそれのリメイクです。ノーマル→トゥルーな感じ。 基本設定は同じですが、兄妹の性格や描き方が違うので、私の印象で書き分けてみました。

『ちはやぶるおくのほそみち』 (黄楊 逸朗と千早:国語教師:6歳差)
兄:自覚あり。 妹:わりと静かめ。ロング。  話:内に閉じている。
もわもわする。今後、兄妹恋愛に発展するきっかけの話。(断言)
『花いちもんめ』 (吉田 梗介と桜子:生物教師:9歳差)
兄:天然。 妹:わりと明るめ。おかっぱ。  話:外に開いている。
ほのぼの兄妹に留まれるきっかけの話。さわやかする。

  『巻末掲載の裏話』こそが本題です。…作者の兄も高校教師で、しかも漫画の内容を兄に教えてるって、ちょ!! 「実話だったら描くわけない」って言い訳してるけど、いや、実話じゃなくても描かないだろ!(こんな類似設定で。) 天然妹なのか、精一杯の強がりなのか…(笑) 親も内心心配だわよ。兄の恋人とかが読んだら気が気じゃない。兄も意識せざるを得ないだろこれ。本心の見えない妹に振り回される兄を想像中。

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11
柴田家の人々。
東山むつき
秋田書店
姉弟(実) ほのぼの
3
柴田家の姉カリンは売れっ子グラビアアイドル。弟の豪はチビッ子高校生。
おバカなショートコント全3話。(きらら16コミックス)
  有名人の姉の素顔を知っているのは自分だけ。弟は、失恋したり、姉のことをやっかまれて悪友にいじめられたり、体が小さくて悩んだり、能天気な姉に振り回されたりするけれど、お姉ちゃんと一緒にいる時は一番幸せになれるのです。 さらに、姉が自分のことを(色々な意味で)男扱いしてくれないことに、(色々な意味で)悩むといいです。
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12
緑のこども
望月花梨
白泉社
双子(実) ほのぼの
双子
結びつきの強い双子のシロとキイロが、両親の離婚で離れ離れになる直前の出来事を、従姉の視点から描いた話。
(「笑えない理由」第4巻収録)
空想できる力を持つ双子の話。『バラ色の明日』のイチとナナ以上に「二人の世界」です。
―感想途中―
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13
十日物語
山中音和
白泉社
兄妹(実) なかよし
暗→明 双子
複雑な家庭の事情で別々に育った双子が再会してからの十日間のできごと。
(「少年帝王」第2巻収録)
  2人は会った瞬間から惹かれあいますが、顔が似ているためどこにいても兄妹に見えてしまい、恋人にはなれません。2人の恋心に気付いた周囲はそれを許すはずがなく、2人には早い別れが訪れます。でも…。
  すごい、こんなハッピーエンドの仕方もあるんだ!と驚きました。2人の恋は普通の男女愛なのですが、双子の悲恋ちっくさがただよっているのと、最後の1ページの描き方が意外に気に入ったので紹介します。小説にするととても似合う話だと思います。
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