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兄妹小説 ≪屋根裏部屋シリーズ≫
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●屋根裏部屋の花たち…少女時代
●炎に舞う花びら…青年時代
●刺があるなら …夫婦時代
●屋根裏部屋へ還る…中年時代
●ドールハウスの夢…祖母の番外編

01
屋根裏部屋の花たち
少女時代
兄妹(実)らぶらぶ 3
双子(実)ほのぼの 双子
  自慢の両親に愛されて何不自由なく育っていた、4人の子供達。兄クリスと妹キャシー、幼い双子の弟コーリイと妹キャリー
  頼りになる父が急死したことから、全ての悪夢が始まった。大富豪である母方の祖父母の屋敷に身を寄せることになった、母親と子供達。しかし、到着したその晩から4人の子供達だけが屋敷の屋根裏部屋に監禁され、それきり外へ出られなくなってしまう。
  食事を持ってくる祖母の恐怖的圧制。母親の訪問を待つしかできない子供達。「ママは、結婚を許してもらえなくて勘当されてたの。もうすぐお祖父さんが死んで、ママが遺産を継ぐまでの辛抱よ。」 その言葉を、ひたすら信じていた…。

屋根裏入室時 8月:クリス(14歳) キャシー(12歳) 双子(05歳)
誕生月:クリス(11月) キャシー(04月) 双子(05月)
  第1巻の見所⇒残酷な状況の中で、強くなっていく兄妹としての愛と、募っていく異性としてのお互いへの関心。
  最初は喧嘩相手でしかなかった普通の兄妹でした。ところが、特殊な環境下で培われた強い連帯意識と絆。そして思春期という第二次性徴期に、お互いだけを異性として接っせざるをえなかったために、濃厚な兄妹愛が育まれることになります。第二部の兄妹のからみの場面は、もうドキドキしっぱなし。屋根裏部屋に萌濃縮。ある意味期待を裏切らず、きっちりとことん兄妹萌が書かれています。
  双子については、かわいそうで仕方ないTT
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02
炎に舞う花びら (上下)
青年時代
兄妹(実) どきどき
暗→明 3
  子供達は、偶然知り合った良心的な医師ポールにひきとられた。それぞれの道に向かって教育を受け、外の生活を取り戻していく。キャシーはポールと愛し合い婚約するが、ふとした事でバレエパートナーの激情家なジュリアンと結婚してしまう。その後、紆余曲折あり、母の再婚相手バーソロミューの愛を手に入れたキャシーは、母に復讐を果たす。 ようやくポールとキャシーは再婚し、兄クリスの見守る中、穏やかな日々が訪れる。
  兄が「ずっと屋根裏にいればよかったと思う。そうすればキャシーは僕だけのものだったのに」と妹に言うことがあるのですが、それについては私も同じ気持ちです。
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03
刺があるなら
夫婦時代
兄妹(実) らぶらぶ
3
  3人の子ども…ジュリアンとの長男ジョーリイと、バーソロミューとの次男バートと、養女シンディの両親になり、クリスとキャシーは夫婦としてひっそり生活していた。
  しかし、隣家に異質な老婦人と執事が越して来る。執事は狂信的に祖父を崇拝していて、バートにその考えを教え込んだ。バートの言動は攻撃的になり、キャシーの一家は不安と恐怖に包まれてしまう。
  この巻は、息子のジョーリイとバートが交互に章を綴って行く形式なので、兄妹夫婦っぷりは、ちょこっと垣間見える程度です。相変わらずキャシーの選択が賢くないですが、夫婦関係はらぶらぶぽいです。
  でもこれは、「隣家と関わった次男の言動により、兄妹夫婦一家の幸せが壊滅していく話」なので、読んでいて楽しめません…TT
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04
屋根裏部屋へ還る
中年時代
兄妹(実) らぶらぶ
3
  屋敷の財産は全て次男のバートが相続することになった。彼の誕生日を祝うために家族が集められ、クリスとキャシーは再び屋敷で過ごすことになってしまう。
  そこには亡くなったはずの伯父(母の次兄)もいた。彼の存在は更にバートを頑なにさせ、キャシー達を責めたてた。 バレエダンサーとして活躍していた長男のジョーリイは、双子の兄妹をもうけるが、不幸が次々に襲い…
  兄妹夫婦は50代になっていて、長男も結婚して孫の顔が見れる年齢の話です。すっかり熟年夫婦。兄妹夫婦一家には遅すぎた次男の改心……。キャシーの最後の言葉が、とても印象的でした。
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05
ドールハウスの夢
祖母の番外編
兄妹(実)異父同母 らぶらぶ
3
  キャシーの祖母オリヴィアの、死後20年後の遺言書補遺。
祖父マルコム(悪の元凶)との結婚から、4人の子供達(孫)を屋根裏部屋に閉じ込めるまでの、「祖父の代」の秘密を書いた話。
  この家系、不健全すぎる|||| 悪の元凶マルコム。・幼い頃に、浮気して家を出て行った実母コリーンへの狂気的な愛憎。・頑ななまでの男尊女卑(女は汚れている)のくせ、女遊び。(マルコムは容姿端麗。) ・浮気をする心配がないような外見の妻(オリヴィア)をめとる。 ・女と寝る時には、コリーンと呼ぶ。 ・父の再婚相手(コリーンそっくり)を強姦。(ただし彼女は父一筋。) ・それで産まれた娘には、「どんなに美しい女に育ったとしても、母のように不貞を犯すことを決して忘れないために」、コリーンと命名。 ←ギャー!!! (これが、4人兄妹の母になります。)

  シリーズ人物関係図を作ろうと試行錯誤したのですが… あまりにも乱れ過ぎて… それが面白いのですが。いつかお見せできれば…

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